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​ホイホイレコードはライヴ・レコーディング専門レーベルです。

もう少し正確にいうと、ライヴ・レコーディングしたものをその公演直後に、CD(-R)にコピーしライヴ当日にライヴ会場で販売するレーベルです。
ホイホイレコードが録音し販売するCD(-R)は、ライヴ(コンサート)会場内で売られているTシャツやパンフレットなどの記念グッズのようなものです。だから音楽のカテゴリーに偏ったレーベルではありません。ライヴであるならばハード・ロックでも、ジャズでも、シンガー・ソングライターやブルース、ソウル・ミュージックでも録音し、販売します。

​ホイホイレコードはライヴ(コンサート)の一部始終を録音します。

ショウがはじまる少し前の客席にあるざわつきから、アンコールの最後の曲が終わり会場全体に響く手拍子まで。もちろんアーティストのMCも録音します。一切、編集はしません。そのほうがそれを観た人も、何らかの理由でその場にいることができなかった人にもライヴの興奮とその光景が思い浮かびやすいと考えているからです。
ホイホイレコードは、そのすべてを伝えます。

ホイホイレコードが録音したものは、ライヴの主人公であるはずのアーティストよりもそれを購入したファンが早く聴くことができるのです。つまり彼らは自身の作品でありながら、それを聴き直し、手を加えることなく世に送り出してしまうのです。彼らの、この潔さに、まずは敬意をはらわなくてはなりません。わたしたちはそうしたアーティストに囲まれていることを誇りに思っています。

​ホイホイレコードは海賊盤ではありません。

わたしたちはアーティストの許諾を得て録音します。彼らが演奏した楽曲の著作権料はそれらを管理し分配する団体へわたしたちが支払います。わたしたちが録音したCD(-R)を「公式海賊盤」と呼んでもらってもかまいませんが、これらは「新しいタイプの公式盤」といえるものかもしれません。
ホイホイレコードのような商品は、既存の音楽シーンや著作権を管理し分配する団体にはわたしたちのようなシステムでCD(-R)を市場に出した実績がなく、その制度が確立されていないのです。それにCD(-R)では既存の流通には乗ることができません。大手CDショップのなかにはCD(-R)を取り扱わないところもあります(一部の大手CD ショップで販売されています)。よってホイホイレコードは通信販売、またはインターネット配信でご購入いただくことになります。
ホイホイレコードが取り扱う商品が「完全なる公式盤」になることができないのは、ほとんどエンド・ユーザー(ファン)には関係のない、どうでもよい理由からです。だからわたしたちは「完全なる公式盤」でも「新しいタイプの公式盤」でも、どちらでもかまわないのです。そんなことよりも、ライヴ(コンサート)会場へ足を運んだ人たちが、その場を楽しんで、さらに数日後、数ヶ月、数年後にその日ことを追体験していただける「盤」であれば、と考えています。

「ライヴ公演直後に販売する」と書きましたが、ホイホイレコードにはそうでないこともときどきはあります。それは、たいていの場合、アーティストの意向によるものです。あるいは、わたくしたちの不手際で「ジャケットが間に合わない」とか「CD-(R)が品切れになった」とか、そういったときです。しかし、これは特例です。念のために書き添えたまでなので、気にしないでください。

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